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ダース・ベイダー(デビッド・プラウズ氏)フィギュアについて |
製作者 TOM |
追伸ですが、文頭に記させて頂きます。 ’05年9月9日にショップ「アストロ マイク」さまにおいて、 デビッド・プラウズ氏のサイン会が催しされ、参加しました。 念願のカスタムへのサインを頂き、幸福の絶頂です。 プラウズ氏もとても喜んで頂いたのですが、 「譲ってもらえないか?」との交渉を持ちかけられてしまいました。 私としても気持ちを受け止めたいところでしたが、 1点ものですし、精魂こめて製作したものなので、丁重にお断りさせて頂きました。 それでも終始笑顔を絶やさず、丁寧に対応して頂きました。 製作工程にて、 3.5インチカスタムフィギュアとしては第4番目になるダースベイダーです。 いやはや、ここまで来るのに永くかかりました。 スター・ウォーズのキャラでは一番人気ともありまして、製作するにあたっても、 そのつもりで力を入れるつもりでした。 でも、最近のベイダーのフィギュアって良く出来てるんです、これが・・・。 それに今までのカスタムはほぼ全身を削り落として、パテ盛りをして造形しましたが、 ベイダーに至っては、そう弄くれるものでもなく、最初っから自問自答の製作でした。 使ったフィギュアはFF3.5インチのリムーバブルヘルメットです。 弄くり易さとポーズ、プロポーション等を考えての選択でした。 そして、弄くる場所は肩から腰までの極限られたスペースでした。 コンセプトは“精密度”。コレは今までのカスタムとも変わってませんです。 まずは頭部を切り落とし、胸のプロテクターの下から思いっきり削りこみです。 肩のプロテクターも腕との一体感が感じてしまうので、いったん切り離し、 パテ盛りで1mm程浮かせてプロテクターを付け直しました。(これだけでも結構カッコいい) 肩から浮いた分、切り離し口のモールドが無くなっているのでナイフで削って 腕のモールドを再現しました。 胸のプロテクターもホームベース状になるよう切り落とし、表面を平らに削りました。 その上から、パテで新たに黒ラインになる所を盛って形を作りました。 次に、ベルトの機械部分とバックルを削り落とし、 胴体の逆三角形体型を補修する手段として、ベルトそのものの厚みを1mm程増してます。 新たに左右の機械部分と真ん中のバックルを製作しました。 そして最大の難関である、腹の機械部分とその周りの造形です。 中断左端の写真では“定規”を並べて撮っているので精密度がお分かりになると思います。 今までに無い細かい部品を再現しなければならなかったので目がおかしくなりそうでした。 ハッキリ言えば、私の肉眼では限界を超えてます。 f(^_^)ぽりぽり ちゃんと造形出来たかどうかは写真に撮って、拡大して・・・そして修正・・・の繰り返しでした。 その難関を越えたら、次はデビッド・プラウズ氏の顔です。 今までの作品もそうですが、本人には会ってるものの、 写真は正面の写真数枚しかありません。 2次元の写真で3次元である複雑な立体を製作しなければならないのはやはり辛いです。 シワや、髪型、耳の形等は写真から判断しても分からない部分については 勿論、カンがたよりです。 今回は、その奮闘ぶりを4枚の写真(上段)で公開しております。 なるべく、漫画っぽくならないようリアルに仕上げたいのですが、 その思いがなにより高いハードルです。 それが出来上がると、首をつくり、髪を付けてる作業に移ります。 髪型に合わせてパテを盛っていき、ナイフの刃を立て、かるくトントンと押し当てて サラサラしている髪を作ります。髪の生え際や、分け目、盛り上がりやウエーブを 写真を観ながら再現します。 顔が完成すると、体と首の接合面が合わさるように加工し、既に加工済みであった 接合部分の体側には、ステンレスの針金を突き出した状態になっているので そこへ首をはめ込めばほぼ完成。 マントは、はじの部分を薄く削って、よりヒラヒラ感がでるように加工しました。 リアル感を出すなら何故に布で作らなかったの?なんて言われそうですが ボバの時にやったマフラー(ホントはマントなんだろうけど)とは違い、 からだ全体に羽織っているので、布で再現すると、ただ、ダラーンとしてカッコ良くないし、 フィギュアのマントに再現されているシワはかえってリアル感をそそるのと 見た目にもシルエットとしてもカッコ良いとの自己的な判断によるものです。 股間のプロテクターはブルーカードのベスピンベイダーから切り取り、 横幅が足らなかったのでそのフィギュアのマントの切れ端を接着して、削りだしました。 本体の股間の前側を2mmほど削ってその面に先ほどの股間プロテクターを張り付けました。 このプロテクターは軟質ゴム製なので足の可動範囲にほとんど影響がないのがメリットです。 塗装に関しては、ただ塗りたくり、とも行かず、リアル感を出すからにはなるべく厚塗りをしない 方向で行ないたかったので、水をたっぷり含んだ塗料を何度も何度も重ね塗りをして、 顔も体も仕上げました。水を使った塗り方なので基本はツヤなし塗装です。 プロテクターやスーツ、機会の部品等のツヤを出したいところだけ クリアーの塗装をして完了です。 そうそう、デビット氏の瞳の塗装に気を使いました。 黒色のみの瞳には感情が見えにくいのは漫画やアニメでもお分かりになるかと思います。 爪楊枝にわずかな塗料をのせ瞳に押し付けると上手い具合にリング状の模様が付きました。 次の段階に移ります。 ヘルメットのパーティングライン(継ぎ目)を消す作業に移ったのですが 素材がソフトビニールなのでどうやっても塗料でヘルメットを侵食してしまいました。 急遽、今度はヘルメットを製作するハメになりました。 なるべく本物っぽく見えるよう、ヘルメットの下側、広がっている部分や各エッジを薄く鋭く 造形しました。 急遽ベスピンベイダーのライトセイバーをそのまま使用するつもりでしたが 実際の物と比べても造形に物足りなさがありましたので エポパテにてROTJ版の形で改良しました。 ビーム(刃)の部分は根元のモジャモジャは好きではないしリアル感もないので平らに削り、 先になるにつれて少しずつ細くなるよう僅かに太さを変更してあります。 塗装はそれ程苦労なく・・・と思ったら意外にもビーム(刃)に泣かされました。 納得できる色を発色させるため10回は塗装し直しをしてます。 マントにはネックレス用の鎖から切り取った物を取り付け、肩部分のシワのモールドを追加、 全塗装を施し、これでカスタムベイダーのフィギュアに関しては完成です。 ブリスターデザインの製作は画像収集に一番時間がかかりますがカスタム製作途中で 集めまくった中から適当に調整し合成しました。 台紙作製は今までのカスタム同じく、完成デザイン画をシール紙にプリントして、他のおもちゃの 台紙に表裏貼り合わせ、更にその上からUVカットのラミネートフィルムを張り合わせて 台紙の完成。 元のブリスターの接着面をナイフでこすって綺麗にし、クリアー塗料でその面を塗ってならし、 内ブリスターにフィギュアを納め、フィルム写真をおさめた外ブリスター共に台紙に接着して 完全完成。 ちなみに、一緒におさめたフィルム写真は以前レッド・マーキュリー(ショップ)でデビッド氏の サイン会で購入した限定物に自作のデザイン画を張り合わせて作り直したものです。 勿論、後ろから明かりを照らすと写真画像が浮かんできます。 以上で、永くなりましたがカスタムベイダーの実況中継を終了とさせていただきます。 出来具合に納得していただけたでしょうか? (^-^;... やれやれ・・・ |